デンソー期間工は肉体的負担が少なく稼げるが覚えることが多い

デンソーはトヨタ系列の自動車部品メーカーです。

2009年以来、自動車部品メーカー部門で世界シェア第1位を維持しているという、この分野の最大手企業。期間工業界でも、「稼げる」「女性が多い」ということで有名な会社です。

部品メーカーでしっかり稼ぎたい!という方は、要チェックですよ!

デンソーってどんな会社?

デンソーの基本情報

社名 株式会社デンソー
設立 1949年12月16日
本社所在地 〒448-8661 愛知県刈谷市昭和町1-1
資本金 1,874 億円
従業員数 連結 168,813名 単独 39,315名

デンソーで製造している製品は?

社名のデンソーは、電装部品から来ている言葉です。(昔の名前は日本電装)

電装部品とは、いわゆる電子系統部品のことで、自動車を制御するためのエンジン周りのパーツから車内環境を快適にするためのエアコンやカーナビなどの製品まで、多くの種類を扱っています。

デンソーのHPにも製品情報として下記の項目が掲載されていますので、具体的にどんな製品を製造しているか気になる方はチェックしておきましょう。

  • 電子システム
  • パワトレイン
  • サーマル
  • インフォメーション&セーフティ
  • 自動車補修量部品・アクセサリー

https://www.denso.com/jp/ja/products-and-services/

デンソー期間工の仕事内容

期間工の仕事というわけではありませんが、デンソーの工場がどんな雰囲気なのかはこちらの動画を見ると分かります。

その雰囲気を踏まえて、期間工が具体的に行う仕事内容を確認してみてください。

組立作業

組立の工程で期間工が行う仕事は、立ち仕事での手作業もしくは機械のマシンオペレーターとなります。

自動車車体メーカーの組立と違って肉体的な負担は小さいものの、覚えることが非常に多いのがデンソーの特徴。メモの量がノート1冊を超えることもザラなので、そういったことが苦手な方にとっては苦しい工程と言えるかもしれません。

マシンオペレーターは機械の整備やメンテナンスが主な仕事となりますが、こちらもトラブルや不具合発生時の対応に追われたり、それらを挽回するために残業が発生したりすることも多いです。

機械加工

機械加工の工程では、加工自体は機械が行ってくれます。

ですので、部品を機械にセッティングして、出来上がってきた製品に不具合が無いかを確認したり汚れや油などを落として次の工程に渡すのが期間工の仕事になります。

作業自体は簡単にできるものからある程度熟練度を要するものまでピンキリですが、デンソーの場合は出来高管理表というものがあり、1時間当たりの生産量・1日当たりの生産量というのが決められているため、慣れないうちは大変です。

外観検査

外観検査は、各工程で作られた製品(部品)に不具合や異常が無いかを確認する工程です。

必要に応じて、肉眼、拡大鏡、顕微鏡、モニターによる拡大という手段で検査をしていきます。

基本的には「見る」事が仕事となる工程なので、肉体的には楽である反面、ここでの見逃しが製品の不具合につながり、出来上がった製品が出荷できなかったりリコールにつながってしまう恐れもあるため、精神的にはかなりのプレッシャーがかかります。

各工程の外観検査以外にも、入庫前や出荷前の最終検査工程がありますが、こちらはベテランの社員が担当しています。

部品供給・運搬

この工程は、出来上がった部品や製品を運んだり、製造工程に必要な部品をピックアップして届けるのが仕事になります。

1つの製品を大量生産というより、多くの種類の製品を生産しているため、部品供給も非常に重要な工程です。

実際に製品や部品を運ぶ際は、台車や電動カート、ローラーで手動など様々な方法が取られますが、一部フォークリフトを使っての運搬もあるため、免許を持っている方は重宝されます。

デンソーの期間工って楽なのか?

部品メーカーかつ人気のある会社ということで、デンソー期間工の仕事は楽なのでは?という印象を持たれがちですが、ひと言ではそう言い切れません

知っておきたいいくつかのポイントがありますので、チェックしておきましょう。

部品メーカーなので体力的には楽

他の部品メーカー同様、扱う部品は車体メーカーの様に大きくなく、無理な体制で力仕事を行う必要もありません。

その意味で、体力的には楽にできる期間工と言って良いでしょう。

女性比率が非常に高い

体力的に負担が少ないこともあり、デンソーの期間工は女性比率がとても多いです。

工程や工場にもよりますが、期間工の20~40%は女性と言われていますので、他の部品メーカーと比べてもかなりの高比率と言えます。

女性がそれだけ多いという事から逆算しても、体力面でデンソーの期間工は負担が少ないことが分かりますね。

とはいえ覚えることが多いので慣れるのに時間がかかる

ただし、楽なのはあくまで肉体的な面での話です。

デンソーの期間工は覚えることが非常に多いため、慣れるまで時間がかかります

車体メーカーであれば仕事内容自体は1週間くらいで覚えられ、後は体力が追い付くのを待てばよいのですが、デンソーの場合は仕事を完全に覚えるまで数か月はかかることを覚悟する必要があります。

それだけ覚えることが多いので、完全に覚えきるまで社員の方が付きっ切りで教えてくれるわけでもなく、分からないことは積極的に質問するなどコミュニケーション力も求められます。

仕事を覚えてさえしまえばある程度楽に回せるので、そこまでが一つの勝負と言えそうです。

寮に関しては評判がとても悪い

「楽=快適」という観点から考えると、仕事を離れた寮生活も快適な期間工生活にはとても大切です。

しかし、デンソーの寮は業界的にも評判があまり良くありません

複数ある寮の多くがルームシェアタイプのため、3DKを3人で共有する感じになります。部屋自体は個室ですが、洗面所や洗濯機、お風呂を同居人と共有するため、この部分にストレスを感じる方は多いです。

完全1R型やお風呂が大浴場タイプの個室型の寮を希望する方は、デンソーは合わないかなと思います。

稼げる!デンソー期間工の給料事情

日給と月収例

日給 1年目:9,800~10.600円
2年目:10.800円
3年目:11.100円
月収例 292,306円~325,030円※

※20日勤務・時間外勤務手当20時間・交替勤務手当2交替勤務・深夜勤務手当後番48.33時間の場合

各種手当

満了金 ・6ヶ月満了    300,000円
・12ヶ月満了 540,000円
・18ヶ月満了 540,000円
・24ヶ月満了 540,000円
・30ヶ月満了 540,000円
・36ヶ月満了 540,000円
6ヶ月在籍手当 50,000円
入社・赴任手当 20,000円
再入社手当 10,000円
赴帰任旅費 会社規程額を支給

福利厚生

作業服等 1着無償貸与
公共交通機関で75分以上かかる場合入寮可
寮居室使用費無料(寝具貸与、冷暖房・テレビ完備)
※水道光熱費については7,000円/月徴収(一部対象外の寮あり)
通勤 自宅通勤者は、原則 自動車・バイクが必要

年収換算すると500万を超える!

このようにデンソーは給料が高く手当も充実していて、残業もそれなりにあるため、結果的に非常に稼げます

年収ベースで500万を軽く超える事も珍しくないため、部品メーカーで稼ぎたい方には非常に魅力的な案件と言えます。

結論

デンソーの期間工は、

  • 覚えることが多いので、引っ込み思案で質問が出来ないと大変
  • 寮の環境が良くないので、プライバシーを確保したい人には辛い

という点さえクリアできれば、非常に魅力的だと言えます。

その点を割り切れさえすれば、体になるべく負担をかけずに大きな金額を稼げますよ。逆に、その点がどうしても気になるという方は、他の部品メーカーを検討されると良いかと思います。